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職業柄、
人生の結びを迎えている方々の手を
毎日見ています

その手は
指が
老木のように
節々が有らぬ方向に曲がっていたり
きれいに
スッと伸びきっているのに
大きなペン胝ができていたり
掌は厚く指先は固くなっていたり
とても柔らかく小さくなっていたり
親指だけ違う生き物のように反り返っていたり

同じ手はひとつもなく

其々の人生が凝縮されており

懐の深い皺が刻み込まれており

見るたびに
語られない人生を思うのです
いとおしく思うのです


私の手は
いつも見ている手の
半分くらいの人生の手であり

いままで
日常茶飯事の動作を
毎日繰り返し

いままでも
これからも

料理をつくり
愛すべきひとのオムツを替えて
お風呂でごしごしと洗い
土を練り上げ
轆轤をまわす
釉薬をまぜる
ハンドルを握る
カタカタとキーボードを打ち
絵を描き
文字を書く

書き上げたらきりのない
手の働き

あと何年
生があるのかわからないけれど
私の結びの手の表情を
想像してみる

いま見ている方々の手の
働き手としての苦楽ある美しさには
到底及ばない
ぼやけた手しか思い浮かばない

手フェチである
ただ綺麗な手には
綺麗ね、と感心はするのだけれど
ココロは動かされないのだ
働き手フェチなのである
いつか
自分の手に
いとおしい感情をもてるように目指します

ほんとうに、年々
マニキュアがにあわないのは
目指す方向に基づいているようで
性としては弱いようです
生としては強くなるようです
























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by kurusuya333 | 2017-02-26 23:22 | いろいろなこと

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